有本明弘様の訃報に接して

救出運動
2013年6月、福岡市役所にて

有本明弘様の訃報に接し、衷心より哀悼のまことを捧げます。

遂にご家族との再会が叶うことなく旅立たれますことのご無念いかばかりかと、ご心中拝察申し上げる時、ただ胸塞がれる思いとともに、われわれの無力さに打ちひしがれるばかりです。

北朝鮮による拉致は、明確な主権侵害であり、自由・平和・民主主義への冒涜であり、許されざる人権蹂躙に他なりません。外国政府の手により拉致された人々を救うことができないという、歴史上類を見ない異常な状況を変えることができないまま、半世紀以上の時間を過ごして参りました。

このような恥ずべき事態を継続させることは、国民全体の不作為と責任放棄に帰するとの深い自省のもと、日本政府には、拉致問題の解決こそが国家の最重要課題であるとの自覚に立ち、国家の総力を挙げ、非常の手段をもって拉致被害者を奪還するよう求めます。

われわれ民間有志は、われわれにできる全手段をもって、一日も早く拉致被害者全員の帰国を実現させ、亡くなられた拉致被害者ご家族の御霊前へ報告申し上げるべく戦って参りますことを、改めてここに誓います。

北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会
代表 藤井守人

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